美食倶楽部の思い出

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あっという間に11月に入りました。食べ物の美味しい季節、グルメ雑誌やタウン紙などには鍋物やカニの写真が躍って、いやしんぼの私を刺激するのであります。食べたいけど高くて手が出ない…そんな時に思い出すのは一人の男性のことであります。

もう数年前のことですが、友人の職場関係の方がオーナーになって美食倶楽部なるものが結成されました。(私が勝手に呼んでいただけですが)その名の通りひたすら美味なものを食う集まりでした。オーナーは昔は新地などでかなり遊んだ人らしく大変な食通で、バブルもはじけて久しいというのに私を含め3人をあちこちの美味しいお店へと連れていってくださいました。4人とも酒は飲まず、食べ終われば解散という味もそっけもない集まりに大枚はたいて、オーナーは楽しいのだろうかと何度も疑問に思いましたが、オーナーからいつも丁寧なお礼と次のお誘いが届くのでありました。

美食がたたったせいではないと思いますがオーナーはお体を壊して間もなく亡くなり、会も消滅しましたが、私は今でも美味しそうなお店をみると「オーナーが生きてたらな…」と思うのであります。友人には「そんな風にしか思い出さないなんて!」と鬼呼ばわりされるのですが、カキやフクや鰹など季節の食材や料理を見るたびにオーナーを思い出すなら、それはあの美食家にとっては何よりのうれしいことじゃないかなどと思っているのであります。

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