こんな夢を見た。どこかのお寺の山門にいると、ドドドという地響きとともに、大勢の足軽のような兵が通りを早足で歩いてくる。何事かと山門の脇からのぞき見ると馬に乗った武将が弓を構えながら私の脇をどんどんと駆けていく。あまりに近いのと馬の勢いにすっかりおじけづいてしまい、隣にいた人と同じようにあわてて平伏する。その時、神楽の鐘や笛のような音楽とともに「さらに、さらに」という声が聞こえてくる。私はふるえながら体をどんどん縮めて平伏する。
しばらくして、そっと行列を盗み見ると、他の倍も大きい馬に乗って、これまた人の倍もあるような大きな子どもがやってくる。あれが大将に違いない。胴体よりも頭部の大きい異形の子どもに、私は恐れをなして目を覚ました。
今も耳に残る楽の音とあの言葉。凶々しい夢に疲れて、私は朝から体が重い。
