世間では今日あたりまでお盆休みの方が多かったのでしょうか。
罰当たりな私は墓参りも行かず、経も唱えずせっせと働いておりました。そのせいかどうか、ここのところしばらく胃が重い・・・。普段は忘れがちな器官が、ここにあるぞと主張しているかのようです。
さて、痛む胃をさすりながら『QED六歌仙の暗号』高田崇史著を読みました。
六歌仙といえば、小野小町や、在原業平、大伴黒主など、紀貫之が選んだ6人のこと。しかし著者によれば、この6人はただ歌が上手いというわけで選ばれたわけではなく、実は彼らは当時の藤原氏を筆頭とする貴族にとって恐るべき怨霊であったとのこと。そして、そこからさらに紀氏の手によって、六歌仙は七福神へとつながっていく・・という著者の論理は強引でいて、魅力的。業平の有名な「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」も、桜賛歌の歌などではなく、藤原家へのあてつけであるなど歴史の裏側満載で面白いです。
惜しむらくは、殺人事件のダイニングメッセージで、すぐに犯人がわかってしまったこと。登場人物のミスリードの方が無理ありすぎの感がしました。
