食い殺された男(春の夜の夢4)

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男がいる。見目形は芸能人の誰やらに似ているいい男だ。愛想もよくて仲間内の評判もいい。だけど本当は悪い男だ。裏では平気で人を裏切ったり、動物を殺したりしている。
なぜかはわからないが・・・ある日男の正体が仲間にばれてしまった。男はみなから殴られてほうほうの体で暗い町中を逃げている。男には一人だけ親友がいた。待ち合わせたのか、偶然か、男は親友と寂しい路地で出会う。そこへ1匹の猫が来て、殴られて血のついた男の唇をペロペロと舐める。男は、猫が慰めてくれていると思ったようだが、傍観者の私には、猫が殺された仲間の復讐にやってきたとわかる。恐ろしいことがおこるのではないかと思っていると、後から多くの猫がやってきて彼らを取り囲み、私のところからは何も見えなくなってしまった。

次の日、大勢の男たちが何かを取り囲むように集まっている。彼らの隙間から、ころがった青白い足が見える。男はやはり食い殺されてしまったのだ。

すぐ傍では櫓を立てる工事をしていて、何人かの職人が忙しそうに立ち働いている。
その中の一人が、ひょいとこちらを振り向くと、なんと死んだはずの男ではないか!では食い殺されたのは誰であったのか。あの親友はどこへ行ったのか・・・そんなことを考えているうちに目が覚めた。

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