ひょうたんの中の女

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こんな夢をみた。

時は平安時代のようである。
男と女が田舎道を歩いている。
男は身分が高いらしく、女の見なりも悪くない。
どうやら男は女に言い寄り、女は迷惑がっているようである。
道端を花を抱えた娘が三人通りがかり、男がそちらに見とれた間に逃げ出す女。
女は必死に走るが男にすぐ追いつかれる。
走った勢いで手にした幣(ぬさ)を取り落として踏んでしまいあわてる男。
と、そこに前方から男と顔見知りである武士と婢(はしため)がやってくる。
神への捧げ物を踏んだところを見られ、男は必死で言い訳する。
隙を見て女は再び走り出す。

逃げる女に追いつき声をかける婢。
「ひょうたんを割ったところ、このような絵が出てきたのです。何かご存知ありませんか。」
描かれていたのは、ふくよかで優しい女性(にょしょう)の顔。
絵を見たとたんに女は泣き出す。
それは彼女が秘かに恋した貧しい絵師によるものだった。
すでに死んでしまった絵師を思い女は声をあげて泣く。
婢が絵を見ながら優しく「あなたがここにいるではありませんか」
絵師もまた女を想い、こっそりとひょうたんの中に女の絵を隠していたのだ。
「これが私?こんなに優しい顔で、もう一度笑うことができるだろうか」
そう思ったところで目が覚めた。

夢は時代も場所もキャラクターも自由自在。神様が与えてくださった素晴らしいおもちゃだ。

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