海辺の夢

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こんな夢を見た。
自分は6歳くらいの少年になっている。
時代は江戸くらいであろうか、着物をまとっている。

人気のない道に、祠があり何やら嫌な気配がする。
いそいで通り抜けると、また祠がある。
怖くて走り抜けるが、その先にも祠がある。
振り向くと、道には姿の見えない何かが
よどんだ空気のようにワラワラと漂っている気がする。
「ああ、ここは昔戦場だったんだ」
そう思いながら必死に駆けた。

湊に出ると、親切なおじさんが船に乗せてくれた。
酒や食料を運ぶのか、千石船のようである。
船が沖に出ると大嵐に襲われる。
自分が何かいけないものを引き寄せてしまったと
揺れる船の中でおびえる私。

やがて船は大破し、小さな海辺の町に人々は流れ着く。
夜明けの薄もやの中、死んだ人も生きている人も
同じように、ぞろぞろと上陸していく。
おじさんと私は濡れ雑巾のようになりながら
とぼとぼと町中を歩いていく。

下を向いていたおじさんが、突然大きな声を出した。
「お前、足あとがあるな!俺はひょっとして、
お前は死んでるんじゃないかと疑ってたんだ。
よかったなぁ」
私を抱きしめんばかりのおじさん。
道の上には、濡れそぼった私の小さな足あと。

その時、影のような姿の人が、おじさんの肩をたたいた。
「お前はあちらに行こうか」
影はおじさんを連れて行こうとする。
私がふと見ると、おじさんの足あとは道になかった。

ああ、おじさんは死んでいたんだ。
そう思って目が覚めた。

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