「発見!ジェンダー」We Learn連載

日本女性学習財団が発行する、ジェンダーや男女共同参画を多角的に学ぶ専門誌「We Learn」にて、連載企画『発見!ジェンダー』のイラストを1年間担当しました。

紙面では、「社会や暮らしの中に潜むジェンダーを、天野勢津子のイラストを通して考えるコーナー」として紹介され、単なるイラスト制作ではなく、ジェンダーに詳しい専門知識を持つクリエイターとして、編集部と意見を出し合いながら、“気づき”を促すビジュアルコンテンツを作成しました。

「女性の昇進」「男女の進学差」「親の貧困と子どもの貧困」など、毎号ひとつの社会課題をテーマに取り上げ、読者が“自分ごと”として考えられるビジュアル表現を制作。

専門的で重くなりがちなテーマが多かったですが、

  • 一目で状況が伝わる構図
  • 読者が構えにくいコミカルな表現
  • 当事者を傷つけない距離感
  • 「正しさ」で押し切らないやわらかさ

を意識し、「難しい社会課題を安心して受け取れる形へ翻訳する」ことを重視しました。

「親の貧困は子どもの貧困につながる」といった複雑なテーマでは、どの場面を切り取れば読者に伝わりやすいかを丁寧に整理し、編集・図解的な視点からビジュアル化を行っています。

また、テーマに引きずられて紙面全体が重くなりすぎないよう、コミカルさや親しみやすさを取り入れ、「読む人が拒絶感なく社会課題に向き合える温度感」を設計しました。

連載終了後、作品は12枚のパネル教材として再編集され、全国の男女共同参画センターや関連施設へ貸し出される学習教材として現在も活用されています。

社会課題を「怖さ」や「説教」ではなく、“気づき”へ変換する表現力が評価された代表的な実績の1つです。